2013年4月10日水曜日

[E3 2011]美しく個性的な中世ファンタジー+海賊RPG。Piranha Bytesの最新作「Risen 2:Dark Waters」

 E3会場内のDeep Silverの商談ブースで,「Gothic」シリーズの生みの親として知られるドイツの名門,Piranha Bytesの新作タイトル「Risen 2 Dark Waters」( / )の最新情報を知ることができた。ここでは,その情報をレポートしていこう。 ブランドマネージャーのDaniel Oberlerchner氏(写真右)。ちなみに左にいるのは,PRマネージャーのMartin Metzler氏  「時代設定は変わっても,ストーリーとしては前作から継続している」と解説してくれたのは,ブランドマネージャーのDaniel Oberlechner氏だ。  前作「Risen」は,中世ヨーロッパを思わせるクラシックなタイプの世界観に収められていたが,「Risen 2」ではファンタジーに海賊の要素を加えるという,非常にユニークなアプローチが採られている。  Oberlechner氏によれば,主人公は,前作の舞台となった島を守ることに成功したものの,世界全体の破壊を食い止めるのに失敗したという思いから,アルコール依存症となって酒場で酔い潰れているような状態になってしまっている。  また,スタート地点となるCalderaの街は,祀られていたマジックストーンのパワーのおかげで,破壊から逃れることができたという設定。街の外は荒廃した状態にあるようだ。  2011年3月に開催されたGame Developers Conferenceでは,「Risen 2」が前作同様オープンワールド型のRPGであり,複数の島からなる広大な海洋地域を行き来できることが明らかにされていた()。  GDCのときは,どのようにプレイヤーキャラクターが島と島の間を移動するのか,詳しい説明は省かれていたのが,今回のE3では,自分の持ち船を使うことが明らかになった。ただし,“ファストトラベル”方式が採用されているので,海上を航海することはない。また,船をアップグレードしたり,部屋を飾るというような仕様も存在しないとのこと。  その代わりと言ってはなんだが,「Risen 2」では,ゲームが進むにつれて船の乗組員が増えていくようになっているのが面白いところ。  乗組員にはそれぞれ,タンク系/レンジ系/メイジ系/ヒーラー系といったクラスの概念があり,プレイヤーは陸地でのクエストに,1人限定ながら乗組員をコンパニオンとして連れていける。なお,コンパニオンの防具/アイテムなど,細かい調整まではできないそうだ。  戦闘シーンのアニメーションも,今回のデモで確認できた。フィニッシュムーブ時のカメラ移動などがまだぎこちなかったものの,この3か月ほどで,随分と開発は進んでいるようだった。  デモでは,コンパニオンとして「パッツィ」という女性キャラクターを見ることができた。さらには,彼女の父親はゲーム中の世界では有名な海賊で,その父親とともに旅をすると思われるシーンも見せてもらえた。このように,コンパニオンのバックストーリーに絡んだサブクエストも,本作には用意されている模様だ。  女性キャラクターも登場するということで,男臭かった前作のむさ苦しさからは解放されそうである。  「Risen 2」のゲームグラフィックスは前作から格段に進化しており,DirectX 9.0cベースながらも美しい世界が表現されている,DQ10 RMT。  前作は茶色/灰色/濃緑色といった地味な色合いの世界が展開されていたが,本作では白い砂浜に緑の椰子の木と,原色に近いものへと変化した。また,キャラクター達の衣装は派手めで,カラフルで見栄えのするものになっているので,プレイヤーが受ける印象は,だいぶ異なるのではないだろうか。  今回のデモでは,Xbox 360版の開発状況を知ることもできた。それによると,テクスチャの細かさなど一部の見た目がPC版とは異なるものの,木漏れ日やもやの表現,ハレーション効果なども再現され,PC版にひけを取らない見栄えとなっていた。インタフェースもXbox 360向けに調整されているそうである。  なお,なかなかレベルアップできないというような,前作のコア向け過ぎた仕様については,少なからず見直されているとのこと。  「Risen 2」は,現時点では2011年内リリースとアナウンスされている,FF11 RMT。Piranha Bytesのタイトルらしく,プレイ時間は40?60時間程度と想定されており,ボリューム満点の内容になりそうだ。
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