2013年2月23日土曜日

稲船敬二氏がついに作家デビュー。「REM」で小説にまで手を広げた氏の思惑(とゲームのこと)を聞いてみ

。 コンテンツを作る「プロ」同士のバトルがずいぶんと長引いた :  ところでこれっていつ頃から進んでいる話なんですか? 稲船氏:  ええと,独立してすぐのころからかな。 :  すぐというと,大体……。 稲船氏:  去年の1月,2月くらい。 :  ほんとに「すぐ」ですね。 稲船氏:  そう(笑)。だから,さっきは「一番早い」とか言ってたけど,実は逆に時間かかっちゃったかもしれない。最初のゲームが出るまでに出せるかな,と思ってやってたら,結局同じくらいかかっちゃって。 :  じゃあ,あの当時稲船さんが「ゲームじゃないいろんなことにもチャレンジしたい」と言ってたときには,すでに頭の中に構想があったわけですね。 稲船氏:  はい,ありました。もうプロットも書いてたし。  最初のプロットを書き上げた段階であちこちと話をして進めてきたんだけど,ここまで時間がかかったのは,やはり弐藤さんと「プロットのキャッチボール」を続けたからかな,という気はします。 :  なるほど,単なる名前貸しじゃないところが稲船さんらしいですね。 稲船氏:  何回やり直したかなぁ……7回か8回か。たぶん8回くらいかな? :  プロットだけで8稿?(編注:原稿を修正しつつ8回出した,の意) 稲船氏:  そう。プロットだけで8稿やってます。 :  それはまた……。さすがに小説に手をつけたのは初めてだと思うんですけど,どんなことが大変でした? 稲船氏:  いつもどおり「コンセプト」といえば分かりやすいですが,「想い」ってあるじゃないですか。なぜこうしたいのか,なぜこういうことを言わせたいのか。そういったものを伝えるために,最初にプロットを読んでもらって話をして,ああこれは伝わったかなと思ったんですけど,あとで弐藤さんが書いてきたプロットを見たら,全然伝わってなかったときがあったんですよ。  いやいや,重要なところはそこじゃないんです,とかそういう話をまとめるのは意外と大変でしたね。イヤな作業ではないけど,「どう説明すれば伝わるだろう」って真剣に考えるのは割と大変でした。 :  弐藤さんもプロとして「解釈」してるわけですからね,きっと。 稲船氏:  そうなんですよ。決して弐藤さんの解釈を無下にしたいわけではないですが,僕のやりたいのは違うことで,FF11 RMT,そこは譲れないんです。僕はあくまでもコンセプト出しなので,もちろんそれを弐藤さんがどこまで変えても構わないんだけど,「そこだけは変えられたら困る」というところもあって,aion RMT,それがお互いの中でフィックスするまで相当時間がかかりましたね
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