。また,日常の会話にも「ギャルゲーあるある」とでも言うべき小ネタが挟まれている。ギャルゲーマーは必読だ,Lineage2 RMT。 そして,本作で何より気になるのは,誰がメインヒロインの座を射止めるかということ。作者がこれまでメインに活動してきた美少女ゲームなら,きちんと全員分のエンディングが用意されるはずだが,本作は選択肢なしの一本道のライトノベル。メインヒロインになれるのはただ一人。 普通に考えれば,やはり「冴えない彼女」こと加藤恵なのだろうが,初っ端から表紙をほかのキャラに奪われた時点でそんな常識は通用しない。また作中には,『恋するメトロノーム』というライトノベルが登場するのだが,その作品は「2巻から現れたもう一人のヒロインを主人公が選ぶ」という衝撃の展開となっており,今後の物語が一筋縄でいかないことを示唆しているようにも感じられる。 1巻の時点で,すでに見どころ十分なのだが,あくまで物語は始まったばかり。今後,4人の関係がどのように進展するのか? ゲームは無事に作られるのか? そして加藤さんは2人を押しのけヒロインになれるのか? いろいろと続きが待ち遠しい一作である,リネージュ2 RMT。 ■ほかにもいる,美少女ゲーム出身のライトノベル作家 『人類は衰退しました』(著者:田中ロミオ,イラスト:戸部淑/ガガガ文庫) 今回紹介した丸戸史明は,美少女ゲーム界では「世界でいちばんNGな恋」「WHITE ALBUM2 -introduction chapter-」など,何本ものヒット作を生み出した人気作家。近頃では美少女ゲーム出身の作家が,ライトノベルでも活躍するケースは多い。 例えば,TVアニメが現在放映中の『人類は衰退しました』の作者,田中ロミオもその一人。妖精さんたちとのほんわかした交流を描いた同作は美少女ゲームとは縁遠いように思えるが,癖のある文章と,作品全体から滲み出る黒いユーモアは健在。『AURA?魔竜院光牙最後の闘い?』の映画化も控えており,今後も要注目だ。 同じく,TVアニメが放映中の『だから僕は、Hができない。』(富士見ファンタジア文庫)の橘ぱんも美少女ゲーム出身。こちらは全体的にエロエロな感じのラブコメ&バトルもので,美少女ゲーム出身というのが大変納得できる。また,『彼女がフラグをおられたら』(講談社ラノベ文庫),『ここから脱出(で)たければ恋しあえっ』(角川スニーカー文庫),『10歳の保健体育』(一迅社文庫)と,さまざまな出版社で精力的に活動する竹井10日のような作家もいる
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